遺言を残さなかった友人の父と、自分の父の遺言

友人と雑談中、友人の父が突然亡くなった時、ひどく困ったという話を友人から聞きました。
まだ友人が高校生の時に、不摂生をしていた友人の父親が突然亡くなられたそうです。
友人の父は歯医者を開業しており、そこをどうするのか、継ぐ人も居ない、持っていた土地は、資産は、遺産関係はどうするのか、重要書類はどこなのか…全て友人の母と二人で家を探して、わからないことを調べあげて、なんとかかんとかしたそうです。
その時に遺言が残っていれば、葬式をどうするのか、何か死後のことについて希望はあったのか…わかっていたらもっと楽だっただろう、と母と何度も話したそうです。
それ以降、友人の母は毎年遺言を書いて用意している、もしもの時はありがたいが、縁起でもない、と冗談交じりに話していました。
そういう友人も、念の為に母親宛の遺言状を用意しているそうです。
これを聞いて自分の父もそれなりに高齢で、何か言い残しておきたいことがあったら聞いておきたいと思いました。
そういうわけで、ちょっと帰省した折に父に何か言い残しておきたいことがあるか、と確認すると、「演技でもない。まだまだ元気で遺言など考えられん」と一蹴されてしまいました。
そこで今回友人から聞いた話をつらつらと述べたところ、多少は思うところがあったのか、考え始めました。
が、それでも「そんなものはない」とまたもや言われてしまいました。
これ以上強く言っても仕方ないし、書類関係が家のどこにまとまっているのか、口頭でも言っておきたいなどは何か無いか、などだけでも確認しておきました。
ついでに母にも同じ話をすると、気になったらしく、「後で調べてみる」との返事がありました。
それからしばらくして、父から電話がありました。
「遺言の書き方の本を買った、色々調べて書いてみる」とのこと。
母に代わってみると、母もその本を父と一緒に読んで書いてみるそうです。
その電話が妙に楽しそうで、葬式はああして欲しい、私の持ち物はどうして欲しいと、考えるのが楽しくなってしまったようです。
父とも会話するきっかけになるし、重要なことだから、ちょうどいい機会だった、と言ってくれました。
父も、母と同意見だったようで、逆にお礼を言われてしまいました。
今はこれを機会に、自分も書いてみようかと考えています。

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